パリ11区(Bd. Richard-Lenoir)のブロカント | 2016/03

3週間ぶりの、11区Richard-Lenoir大通りのブロカント。この日は凍えそうに寒かった。

なぜだかいつもと違うメトロ出口から出てしまったので、最北部分から回る(でもこの方が道順がスッキリして分かりやすいから、今度から採用)。

まずは何世代分かの家族写真がドサッと入った面白そうな箱を見つけたので、腰を据えて全部見る。

中世の騎士風に仮装した子供2人、セーラー服を着た長髪の少年、チェックのクロスが掛かった食卓の下で電車の玩具で遊ぶ少女、食事前の食卓に縫いぐるみ2体と赤ん坊、いかにも良い仕立ての上着を着た少年、など。

これは特に面白い、兵士たちの「裁縫チーム」。

後列中央のミシン掛けの男性と、繕い物を手にするその他4名。
考えてみれば、戦場にも裁縫技術が必要なのは当然なのだが、コワモテの男性が並んで神妙な面持ちで針仕事をする光景には、なんとなく可笑しみがある。

センスいいなと感激した1枚、バーの扉の磨りガラスに、うっすら透ける薄着の女性。

組写真として2枚選んだ、移動遊園地のボートで遊ぶ子供の写真。

裏面に1983年7月と、現像年月が印刷されていた。粒子が粗くて色調も階調もぺったり、スーパーリアリズム絵画のようでいい。

長いことじっと立って写真を選んですっかり冷えきった体で、目的の軍物スタンドへ。

前回は品出し時に不幸にも盗難に遭った店主G氏、この日は私の到着まで品物を隠しておいてくれた。

第一次世界大戦時(1914年から1918年)のフランス軍のチェコ人部隊(外人部隊の1つ)用の上着。

肩幅44cmくらいで袖が長く、私がポケットに手を入れようとすると、半分届かない。かなり長身のヒョロッとした人の持ち物だったようだ。

Bleu d’horizon(ホライゾンブルー)のコーデュロイ地で、当時はもっと色鮮やかだったのだと思われる。

内側は麻。綿が入っていて、細かくハンドステッチで押さえてある。現代のダウンジャケットに比べると50倍くらいの重量だが、着てみたらけっこう暖かい。

チェコ語で官製印が。売ってくれたG氏も「こんなのは今まで見たこともない」と言っていた。

もう1着は、同じく第一次世界大戦時のフランス軍の作業着。ざっくりしたヘリンボーンの麻で、肩幅48cmくらいなので、夫がたまに貸してと言ってきている。

背中に3つ官製印。昔の作業着って本当にカッコいい。

同じスタンドでM65のサイズ違いを見つけて買っていた夫(何着これを買うんだろう)。SとMのちょうど間のサイズって難しいよね、どれ着ても、やや中途半端で。