RERのA線でNanterre駅まで戻り、
別方向の線に乗ってConflans Fin d’Oise駅に行き、
そこからSNCFのJ線に乗り換えてパリ方向にひと駅戻ったConflans Sainte-HonorineからPontoiseまで行き、
そこからさらにSNCFのH線でChaponvalという駅に着くという、壮大な乗り換え大作戦。
まずNanterre駅で10分待ち、RERでConflans Fin d’Oiseまでは順調。
Conflans Fin d’Oiseで改札を出てSNCFに乗り換えだ、とCさんが切符を改札機に通したら、
ビーーー!!!
通らない?なぜ?切符はちゃんと買いましたよ?
Cさんの通った改札は乳母車や大荷物の人のための広い改札機で、扉が二重構造。最初に切符を通すと手前の扉が開き、中に進むと後ろで扉が閉まる。いったん閉じ込められた形になって、中の改札機に再度切符を通すと前方の扉が開いて、やっと出られるという、まるで銀行のようなシステム。
Cさん、ガラスの扉に閉じ込められる…
なんと、駅に戻る側の扉も開かなくなって、お手上げ状態。乗り換えの時間もそんなになかったはずなので、なんとか切り抜けようと駅員さんを探すも、窓口はクローズ(お昼時だし)。
ガーン、どうしよう!と思ったら、後ろの扉が開いて、Cさん無事脱出。
2人で駅員呼び出しインターホンを押してみる。
駅員の女性、登場(口をもぐもぐさせていたのでやはり食事中だった、ごめん)。
興奮気味に切符を見せて、正しく買った事を説明すると、「パリまでいったん戻れ」だって?
えー、絶対おかしい!
もうハシゴのブロカントはあきらめの心境で改札口を背にすると、駅員が「それで、一体どこにいきたいわけ?」と。再びパリ近郊鉄道路線図を広げて見せて説明すると、「あ、あなたたちJ線に乗るのか。じゃあホームに戻って、奥のエスカレーターを上がって、高架になっているのがSNCFの駅です」と。
最初に地図を見せて説明した時は、ちゃんと伝わってなかったのか…
とにかく駅から出ることなく乗り換えられるのがわかったので、急ぐ!
高架に登っている途中に、ゴーッと電車がホームに入る音が。
私たちの乗る便じゃありませんようにと願ったけれど、それだった。
次の電車は30分後。別にこれはいい。問題は、Pontoiseに着いてからのH線。
なんと、これから乗るJ線が着く2分前に発車するのを逃せば、その次は2時間半後までない… ブロカント、終わっちゃうのでは?
普通の人は、ここであきらめて帰る。
「なんとかなるさ」隊長のCさんと、どちらかというと楽天家な私というメンバーだったので、もちろんこのままPontoiseまで行くことに決定。ほとんど悩まず。タクシーくらいあるだろう!

Conflans Fin d’Oise駅のホームにて、午前中の戦利品の踏み台に脚を乗せてくつろぐCさん。
(つづく)