夏休みでパリが空いていた頃の、19区のブロカント。
知人のスタンドで、こじんまりと買い物。
かわいい額だなと思って見ていたら、18世紀のCanivet(カニヴェ)という、修道女の手による作品だとの説明を受けた。
カニヴェとは、カトリックの聖人や聖書の名場面を、エッチングや切り絵法で表現したカード。主題の周囲がレース状の透かし細工で飾られるのが特徴である。
小型ナイフ(Canif、カニフ)を使って作られたので、カニヴェ。信者が巡礼の際に買い求め、自宅に飾ったり、親しい人に贈ったりしたそう。
19世紀に入ると、銅版画刷りのカニヴェが主流になるのだが、18世紀に作られたこの「Saint-Sebastienの肖像」は、完全な1点もの。
右下の緑色の植物モチーフがちぎれているものの、よく200年も無事で残っていたと感心する。絵のタッチも素朴でいい。
こちらは切手のようなデザインの、シール?「子供エキスポ」という催しの、告知用。
2 Comments
来月パリに行くので、Place des Fêtesのブロカントに行く予定なのでとても参考になりました!
ちなみにたいてい何時頃に行かれてますか??
marihiさん
こんにちは。最近はいつもとても遅く(15時とか)行っているのですが、出来ることなら午前中の方が、いいものがたくさん残っていると思います。店じまい直前だと安くしてくれる可能性も上がるのですが、品薄ですし…