パリ11区(Bd. Richard-Lenoir)のブロカント | 2026/09

半年ぶりの11区、大通りに挟まれた中洲のような広場でのブロカント。

オベルカンフ駅から歩いていくと、南北方向に細長いブロカントの、真ん中ちょい南寄りあたりに着く。反時計回りに南の方角へ進み、出店のお知らせをくれていたヴィンテージ服ディーラーJのスタンドを目指した。

たしかこの時が夏休み明けのJと会う最初の日だったか。翌月に控えた私の夫の写真展(グループ展参加)の宣伝リーフレットを忘れないうちに手渡ししてから、商品を見せてもらった。なかなか良いスカーフがあったけれど、スカーフ持ちすぎなので節制。

Jに別れを告げてさらに反時計回りに進むと、軍ものディーラーのTがいた。あれ、このブロカントに出るとは思わなかったよ、過去に出た時には売れなくて散々だと言っていたような。

明るいブルーのコットンツイル地の、ジャケットというには長く、コートというには少し短めのワークコートがある。ごつい金色のボタン付きで、「あ、これは民間品じゃなくて軍ものだな」と察した。まあ、ボタンは気に入らなければモンマルトルで調達して付け替えればいい。

羽織ってみた姿は気に入ったのでいざ値段を訊くと、めっちゃ高かった。そんなに珍しいものとは知らなんだ、じゃあ別にいらないやと思ってラックに戻す。これについてはレアな軍ものというよりは単純に作業服としてカッコいいと思ったので、誰にも買われずにいつか値下がりするような瞬間があれば、買うのかもしれない。

さらにぐるっと歩みを進め、ヴィンテージ服のFのスタンドを見つけた。みんな意外に出るんだここに。来週のファッションウィークまではストックも体力も温存するのかと思っていた。でも見ただけで特に何も買わず。

ああ、今日は何も買わない日なのかと、最初に着いた地点に戻る。そして「さっき最初に見た、透明のガラスのナイフレストだけはもう1回見ておこうかな」と近づくと、その横に何やら面白い模様の食事用ナプキンがある。

三角形に折った状態で売られていた。深緑色ベースのも3枚ほどあったが、黄色い方の6枚セットだけ選んだ。

エジプト模様の食事用ナプキン!こんなの見たことない。エジプト好きの誰かがプレゼントにもらったのか、それとも旅行の思い出に自分用に買ったのか。

1960年代の、欧州でエジプト文化が大流行した頃の品物だろう。1963年に映画「クレオパトラ」上映で火がつき、エジプト訪問を夢見る人々が続出したらしい。そういえば1960年代当時のアイメイクも前髪ぱっつんのストレートヘアも、クレオパトラっぽいな。