パリ11区(Bd. Richard-Lenoir)のブロカント | 2019/06

半年ぶりの、オベルカンフ駅近くのブロカント。

かなり暑い日(この週は毎日35度くらいまで上がっていた)で、夏のセールが始まった直後の週末だったので、スタンド数は少なめだった。

顔見知りの女性のスタンドで、かわいいプリントのコットンのナプキンを見つける。

1960年代とか70年代とか、その辺かな。童話がモチーフなのかもしれない。

そして、ショーケースの中に仕舞われていた、めまいがするような細かさの刺繍の入った、白い女性用ハンカチ。

おそらく1920年代よりは前のもので、高級リネン地のbatisteに、素晴らしい手刺繍が施されている。

右下に刺繍された王冠の上部の、放射状に分かれた先端に9個の玉がついているので、伯爵夫人の持ち物だったそうだ。自分の名前のイニシャルじゃなくて、爵位を刺繍するんだな、へー。

かかった時間を想像すると気が狂いそうになるような繊細な仕事で、うっとりする。


別のスタンドに、大好きなアルミの器、それも楕円型のものがあった。

これはオーブン皿だ、アルミ製のは初めて見た。

ひっくり返すとアート作品のように見えてくる。


半月前にモンマルトルで買わなかったことをちょっと後悔していた、Levi’s501のヴィンテージに再会した。

この日はワンピースを着ていたので、試着もその場ですぐにできた。サイズはちょうど。裾あげが黒糸で雑になされているのでやり直して(画像は修理後)、ボタンフライの傷んだ部分を手縫いで補修、ほつれたボタンホールを縫い直せば着られると思い、購入。

66後期モデルというタイプらしく、リベット裏の数字刻印「524」から、1974年から1979年までにテキサス州のエルパソ工場で製造されたロットだと判明。約40年前のデニムだ。生地の厚みが今の製品とは全然ちがう。ミシンの針がちっともスムーズに通らないので、けっきょく裾まつりは手縫いで完成させた。


最後にLのスタンドへ。着いたの13時なんだよねーと言いながら、のんびり品出しを続けていた。踊り子のお客さんと食事をして、夜中過ぎまで解放してもらえなかったらしい。

ダラダラ喋って、「これ似合うからあげる」となぜかベージュのフレアスカートをもらい、帰りにいつものカフェでカフェ・リエジョワを食べて帰宅。