パリ18区(rue Ordener)のブロカント | 2019/06

メトロ12番線のMarcadet-Poissonniers駅周辺の住民バザーに、たまに見かけるプロのヴィンテージ服スタンドが出るらしいというので、はるばる行ってみた。

18区のこの通りには、2年ちょっと前にも訪れている。あの時はプロのブロカントだった。

下町の商店街沿いのバザーなので、狭い歩道にカートを引いた人々がごった返して、かなり歩きづらい。
暑いし、目当てのディーラーがなかなか見つからないしであきらめかけて顔を上げたら、道の反対側にそれらしきスタンドがやっと見えた。

ラックを端から順にチェックしていたら、あるスカートを私よりも一瞬先につかんだ女性がいて、しばらく横で様子を見ていた。売り主に値段を訊いたあと彼女がスカートをラックに戻したところで、すかさず買う。

Christian Diorのシルクのスカート。

プリントと織りをミックスして、美しい模様が描かれている。裏地はない、というか、これ自体が裏地っぽい質感。

Coordonnéesというレーベルは今はないけれど、検索すると少し見つかる。それらの服のシルエットから、1980年代後半あたりに存在したのかなと想像(Marc Bohanがデザインしていた頃?)。

ブティックレーベルの既製服に「ちょい足し」して雰囲気を変えるような、アクセサリー的なレーベルだったのだと思う。
透ける素材の服の下に着るとか、スーツからチラッと見せる下着以上ブラウス未満の服とか、そういうノリの。