パリ14区(Bd. de Port-Royal)のブロカント | 2019/04

1年ぶりの14区のブロカント。

鍵と錠前の専門業者の、チラシ広告を見つけた。

なかなか良い紙に刷ってある。盗られて困るようなものがたくさんある裕福な家に営業して回ったはずだから、格調高い上品なイメージを出したかったのだろうな。

ロゴマークにエッフェル塔があしらわれているので、1889年以降に設立された企業だということがわかる。

使われている書体はFuturaと見え、ならば1927年以降の印刷ということになる。

電話番号は2桁。でもパリとそれ以外の地方都市では、電話番号の桁数の進化の速さがだいぶちがったので、この情報だけで年代を特定するのは難しい。

鍵のデザインの変遷に詳しい人なら、図を見ただけで年代を特定できそうではあるけれど… 私の調べられる範囲内では、1930年代後半から1940年あたり、ということにしておこうかな。同社のカタログで、1927年発行のものを見かけたけれど、ずいぶん雰囲気がちがっているし。かなり大きな工房を構えていた企業らしく、古い写真がいくつか見つかる。

続いて、品ぞろえはプロっぽいのに店出しの様子が素人な感じのスタンドで、おおらかな青絵の皿を見つけた。

ひと目で「これは18世紀!」と確信。絵付けのデザインから、フランスのものではなさそう。

スタンドの主らしき青年に皿の出自を訊くと、「父親が骨董商で、僕は今日たまたま代わりに店番をしているだけなので、全然わかりません…」と申しわけなさそうに言う。

なるほど、それでは自分で気長に調べよう…と思っていたら、なんと翌日に行った別のブロカントで、ほぼそっくりの絵の皿に出くわした。

そこはプロの女性のスタンドで、品物の裏に貼られた値札シールに、18世紀デルフト焼きと書かれている。やはり18世紀製だった、そして、オランダのデルフト焼きか!そういえば、どこかで写真を見たことがあるのだ、この皿の絵を。

デルフト焼きで有名なピーコック絵付けとはちがう、素朴で勢いのあるタッチが気に入っている。

優雅な曲線の白いソース容器も、デルフトの皿と同じ青年のスタンドで買う。

刻印がないので窯は特定できないけれど、おそらく19世紀後半から20世紀初頭のフランスの品。

活版印刷用の鉛版も1つ買った(上下逆さまに撮影してしまった)。Kはフランス語ではマイナーな文字なので、めったに見つからない。

2 Comments

  1. まりりあ

    9月にパリに行くのですが、テルヌとヴォルテールのブロカントの、規模の大きい方の日程が分かったら教えて頂けますか。
    またプロフェッショナルのブロカントを検索できるホームページがあったら教えて頂けたら幸いです。バスチーユのアンキテブロカントは無くなったのですか。
    小規模なものが復活したと聞きましたがどこだか分かりません。

    • パリ彩々。

      まりりあ様

      申しわけありませんが、未来のブロカントの日程や規模については私にもわからないので、お答え致しかねます。
      バスティーユのブロカントに関しては、行ったことがないのでわかりません。
      ブロカントの日程はこのサイトで見られます。
      https://brocabrac.fr/