山羊乳チーズ

牛乳よりも、山羊乳または羊乳のチーズを断然ひいきにしているので、春から夏にかけての山羊乳の季節を楽しみにしている。

熟成がかなり進んでカチンコチンに硬くなった、風味の強いものを特に愛する。

先日モンマルトルに出向いた折、かの「アメリのカフェ」の建つ道をはさんだ向かい側に、熟成士の商うチーズ屋を見つけた。

のぞいてみたら、私ごのみに乾いて黄色く変色した山羊乳チーズがたくさんある。いくつか買ってみた。

18世紀末のCul noirの細長い大皿に盛ると、思いどおりのいい雰囲気… チーズも食器も熟成したもの同士で、おたがいを引き立て合う。

まぶしい白色の断面、半透明に変化した輪郭線、口蓋にねっとりと張り付く質感、控えめに鼻腔を抜けるにおい… たまらんです(古漬けを好きな人には理解してもらえるだろう)。

青カビのロックフォールを「発散型」の匂いとすると、超熟の山羊乳チーズの匂いは「収斂型」とでも言おうか、キュッと締まったキレのいい感じ。
特に、クロタン・ドゥ・シャヴィニョールは繊細で素晴らしい逸品。

楕円型のCul noirが大小そろって、ちょっとうれしい。

3 Comments

本当にフランスで食べたチーズは最高でした
今すぐにでも食べたい!!!
キュノワールのお皿も素敵です
日本でもたまに見つけますがとっっっっっても高くて手が出ません(悲)
欲しい1品ですので羨ましいてす!!

azukiさん
チーズ天国ですもんね、こちらは。逆に私は、丸茄子のお漬け物が恋しいです(笑)
キュ・ノワール、実は日本で売られているところを見た事が無いのですが、そんなに高価なのですね!こちらでも決して安くはないですが、重たいし大きいので送料が相当かかるというのもあるでしょうね…

お漬け物お送りしたいくらいです
キュノワールは4〜5万円くらいです。本当に悲しい事実

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