パリ3区(rue de Bretagne)のブロカント | 2016/11 後編

ほぼ毎回、2度は通っている3区のブロカント。
2日目は夫と出かけ、夫の従兄弟Tとの待ち合わせ前に着いて、1時間ほどブラブラ見て回る。

前日にも見たスタンド(6年前に薬局のボウルを買った覚えがある)に、私の大好きなフランス海軍のリネン制服が吊られていたのを発見。

とても良い状態で、買うのを決めたところで「実は同じのがもう1着あるよ」と言われ、2着購入。どちらも1964年製。

従兄弟Tが約束の時刻を過ぎても現れないので、顔なじみのL氏のスタンドを再訪した。話し込んでいる間に、額装されていたパリの名所入りの古い素敵な地図が売れていってしまう。

あせって、もう1つ残っていた方の地図を買った。

1924年とペンで書かれているので、それ以前に発行された地図であることは確か。

紙に刷られたページが、大きな布に貼り合わされた作り。
そうか、昔は大きいサイズのカラー印刷が、今のように簡単にはできなかったのだ。

パリのメトロがまだRATPという組織ではなく、数社が分担して操業していた時代。

メトロの終点がクルンと紐を結んだように丸まっているのは、各線が終点で折り返し運転をしていたからである。この丸い先端が、とてもかわいい。

もちろん、ポンピドゥー現代美術館は存在しない。
画像右上のBeaubourg(ボブール)という名の通りが、今ある場所(だからこの美術館は別名「ボブール」と呼ばれる)。
レ・アール中央卸売市場がまだ健在でだった。

アニョー・パスカル用の型は、19世紀の品。
動物の焼き菓子型は長いこと探していた、これは小さくていい。
角みたいな支柱がついているのは、オーブンで焼く際に逆さにするから。

アルザス地方の復活祭の郷土菓子アニョー・パスカル、いつかレシピを調べて作ってみたいと思う。