Hugo Desnoyerの熟成肉ステーキ

今年の春に初めて買って、料理して感激した(遅ればせながら)、Hugo Desnoyerの熟成肉。これからは特別な日のごちそうにはここのお肉を焼こう、と心に決めたので、楽しみにしていた結婚記念日。

前菜にはブッラータとパルマ生ハム、レモン果汁と、白トリュフ入りオリーブオイルがけ。

モントローのオクトゴナル深皿の淡い水色に、生ハムの鮮やかなピンク色と、チーズの白さが引き立って、想像以上に良い。

メインの牛肉(部位はバヴェット)のステーキ。

噛むとほのかな熟成香が感じられて、官能的な香りのパンジャ白コショウとの相性も、言うことなし。つけ合わせはアスパラガスのソテーにした。

アスパラガスは茹でるよりもていねいに焼いた方がおいしいということも、今年の春の発見。

デザートは、モントルグイユのFou de Pâtisserieで買い求めた。

Acide MacaronのJonathan Blotによる「カシスとシチリア産マンダリンオレンジのチーズケーキ」。

2度煎りしたシチリアの有機栽培アーモンドのサブレ台、水牛乳と乳牛から作られたリコッタチーズのムース。ムースの中には、カシスとシチリア産マンダリンオレンジのコンフィが隠れている。

張りのありそうな姿から、適度に詰まった食感を想像していたら、驚くほどの軽さ柔らかさで拍子抜けした。酸味が品良く効いていて、素晴らしいバランスだ。

これを1個ずつ食べた後、シリル・リニャックのババ・オ・ラムも半分ずつ食べた。

Fou de Pâtisserieは、同名の菓子専門雑誌を発行しつつ、パリの有名パティシエによるケーキが均一価格でショーケースに並ぶという、楽しいコンセプトの店舗。こういうタイプのケーキのセレクトショップを待っていたので、うれしい。