パリ15区(Boucicaut)のブロカント

この前の土曜日の話。

早起きしてRERのB線に乗り向かった先は、Saint-Rémy-lès-Chevreuse。
去年訪れて楽しかったので、ワクワクしながら乗車40分。

駅を出てすぐ目に入った、ブロカントの宣伝用横断幕。よく見ると、「10月16日開催」とある。なぬ?!あわててブロカント情報サイトを見直すと、やっぱり「15日の土曜日に開催」と書かれている、私のかんちがいではない。

横断幕の下部に小さく書かれた(遠視気味でよかった)主催者サイトに行ってみると、「16日の日曜日に開催」と。私のチェックした情報サイトが、日をまちがえて掲載したらしい。

あやうく30分ほど歩く所だった。駅前の横断幕に気づいて、まだ助かった。
すぐに復路の切符を買い、パリにトンボ帰り。ここで落ち込むのをやめて、最近教わった「あほの法則」というのをさっそく実行。この「あほ」というのは、

かるく
がらか

の頭文字をとったもの。例えば、忘れ物をしたり犬の落とし物を踏んだりと、何か「ツイてない」時に、「こんな目にあうとは、これからきっと素晴らしくいいことがやってくるにちがいない、ワクワク!」と思い込んで、明るく朗らかにしている、それだけのこと。

「パリから40分も電車に乗って来たのにブロカントがないだなんて、めっちゃ良いことがやってくるにちがいない!」と思い、強制的にワクワクしながらパリの15区のブロカントへ向かった。そしたら来た来た、色んな物をザクザク見つけた!

La Ménagèreと書かれた、陶製の保存容器。
パテやリエットの保存用で、4月に買った保存容器よりもひと回り小さい。
売り主の男性曰く、1890年から1900年頃の品。

ガラス製のタストヴァン、売り主の女性は1900年頃のものと言っていたけれど、ちがうと思う… あの時代に、ここまで薄いガラス製品は作れなかったはず。1940年代頃の製造では?

ままごと用の鍋は、これで3つ目。

卵立てだと思った白い脚つきの器… その名をPylogène(ピロジェーヌ)、昔はカフェのカウンターで大活躍していたという。

上の部分に束でストックされたマッチを、足部分の蛇腹状の面にこすりつけて火をおこした。それを聞いて実践したくてしょうがなくなり、非喫煙者しかいない我が家に迎える。19世紀終わり頃の品。

素敵な色合いのティン缶は、1900年頃のもの。

本の挿絵をバラしたような状態の版画を数枚。
「ドン・キホーテ」の挿絵ではないかと、売り主の女性。オリジナルの版画とは思えない安さだった。

フランスがドイツに占領されていた時代の、写真入り便箋。
帯を見て分かるように、2カ国語で表記。
ピロジェーヌを売ってくれた老婦人から購入。

未開封品とはいえ糊は劣化、開くとパラパラと分解していく。

蛇口つきのホウロウ引き、この大きな物体は、病院かどこかで使われていたもの…?

去年から探していた、「ステキな米びつ」が手に入ってうれしい。直径26cm、高さ30cm、容量も姿も申し分なし。

3 Comments

すごい! 米びつ 見違えるようにピカピカになってる!! 蓋の形といい 色の感じ ロゴの雰囲気 すごくいい感じ。 目利きのレベルも どんどんあがってきてますなーー。今、身の回りにあるものが、100年後の 人たちの目に どううつるのかなと 思うと ちょっと複雑な気持ち。ここで コツコツと 掘り出し物を見ているだけでも、気持ちが 豊かになります。

harumiさん
がんばって洗ったよ、台所のシンクにぎりぎり入った。あとは、おさまりのいい場所をちゃんと見つけるだけ!
わたしはharumiさん家にあるものにいつも刺激を受けていますよ… あのリンゴが入ってたカゴは、いつか見つけようっと!

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