パリ19区(Av. de Laumière)のブロカント | 2015/09

前日の土曜日に訪れた、パリ東郊外Saint-Maur-des-Fossésとパリ14区では、何も買わずに退散。

その後、あまり期待せずに19区で開催のブロカントにも寄ってみたら、好きな物がたくさん見つかった。

ままごと用の小さなボウル
このサイズ、日本茶を飲むのにちょうどいいのだ。

陶製のDanoneヨーグルト容器を2個。
すでにいくつか持っているのに、見つけるとつい集めてしまうのは、ゴロンと丸い愛嬌ある姿のせい。

ハガキを色々。

1950年代のアンディー・ウォーホルのドローイングを思わせるモダンな天使の絵のハガキには、1906年の消印。

赤いベタ地にアール・ヌーヴォーな枠線、乗馬するカップルが描かれたカードは、1907年消印。

今までに集めたハガキの中でも、最も気に入る品々となった。

擬人化された猫のイラストのカード。

夕食のスープ配膳を待つ仔猫、海辺で休暇を楽しむ猫、市場で買い物をする猫!

特に海辺の休暇の絵は、砂遊びをする仔猫、砂の城を作る少し大きい猫、船を漕ぐ猫とそれを見ている猫、寝そべる大人の猫、双眼鏡で船遊びを見守る大人の猫、と芸が細かい。

そして私は、「猫」「猫」と連続でタイピングして今、とても幸せな気分だ。

面白いビュヴァー(広告付きのインク吸い取り紙)も、2枚購入。

左の方は包帯の広告で、アコーディオン弾きらしき男性が、包帯でミイラみたいにぐるぐる巻きにされている。アコーディオンを弾くように繰り返し大きく動いてもズレない伸縮性と、体の形に沿って簡単にはほどけない、高い品質をうたったのだと思われる。

イラストはGerorges Favre、1930年代頃に活躍していたイラストレーター兼グラフィック・デザイナー。

右のビュヴァーは「破れない、穴の開かない画期的な靴下」の広告。
スクリーントーンの巧みな重ね張りが、均質に編まれて丈夫な品質を、みごとに表現している。低予算の2色刷りでも、素晴らしいヴィジュアルは創れるものだ。