南仏の町 Barbentane その1

7月の最終週。義父と彼の妻が2年前に購入した家で、短い夏休みを過ごす。
夫は引っ越しの手伝いで2度ほど来たことがあるけれど、私にとっては初訪問である。

5月に予約したTGVの早割切符は、到着駅がアヴィニヨン「TGV駅」ではなく「中央駅」だと気づいたのが購入後だった(ややこしいな!)。自宅からは少し遠い中央駅まで、親切な義父が車で迎えに来てくれた。

演劇フェスティバル真っ最中でごった返す7月のアヴィニヨン、駅の駐車場を出るのに、ひと苦労。

城壁に囲まれた向こう側が、アヴィニヨンの町。
夜は品良くライトアップされて、さらに美しい。

20分弱ほど走って、義父宅のあるBarbentaneに到着(アヴィニヨンTGV駅からは車で10分かからない)。

元は3軒の別々の家が合体したような作りの、横に長い義父たちの家(右奥の2本のパイプの向こう側は隣家)。基礎部分は築100年。

玄関ドアの目の前に階段、右側に第2浴室とトイレ兼物置。
階段の左側には広いキッチン。キッチンの奥に居間、その続きにダイニングルーム、そのまた続きにガレージがある。

廊下というものがないので、例えば用事があって食卓に何かを取りに行こうとすると、居間でテレビを見ている人の目の前を横切ることになる。

玄関前の急な階段を上ると、2階右手にメインの浴室とトイレ。
ブロカントで見つけたという、ビリヤード用のランプが面白い。

猫足のバスタブは素敵なのだが、シャワーカーテンなしの上に、蛇口が浴槽の中央にあるので、かなり使いにくい… 上手くシャワーを浴びるには修行が必要。

2階の左側に主寝室、その続きに書斎。

書斎から直接テラスに出られる。黒い蛇腹状のものは、網戸。
風のない日は蚊が多い。

水槽のような四角いものは、1階のダイニングルームの天窓部分。

食卓から天窓を見上げると、こういう感じ。

しらじらしく青い色の空!

南フランスの名物酒と言えば、パスティス。
ミントシロップと水で割った「ペロケ(=オウム)」という名の食前酒を初めて飲んだ。パリでは飲みたいと思わない味なのだけれど、なぜか美味しく感じる… 南フランスの太陽マジックかな?

激しく赤い色の花も、強い日差しの下ではさらに美しい。
1ヶ月もここで過ごしたら、色彩感覚がかなり変わると思う。

日暮れの様子。

テラスで過ごした時間が多かった。
いい風が吹き抜けて、気持ちいいのだ!