パリ20区(Av. Gambetta)のブロカント | 2020/08

7ヶ月ぶりの20区のブロカント。前に来た時はまだ、コロナの話なんて誰もしていなかったんだよね。

100%雨予報の日だったけれど、大好きなディーラーが久しぶりに出店すると聞いていたので、傘を持って出かける。

駅前で現金を下ろしてからブロカント…と思っていたら、メイン改札口が工事で閉鎖中だった。

延々と地下道を進んで小さい方の出口に着くと、カフェのある広場に出た。駅前広場から北西へ上るいつもの坂道沿いではなくて、西向きの大通り沿いにスタンドが並んでいる、ということらしい。

目当てのスタンドを見つけたのでさっそく入るものの、このディーラーにはファンが多いので、すごく混んでいる。
人の見ていないラックを見つけては滑り込み、こまめにチェックしていった。

7月に見た時に試着までしたのに、高価だったので買わずにいたパンツが、まだあった。それを含めた3点を選んでいざ会計、という時に、そういえばATMに寄らずに来てしまったのだと思い出す。

いよいよ雨もザーザー降ってきたし、人が多いスタンドからは早く出なければ、と気が焦る。駅前のATMに現金を下ろしに行くので品物のキープを頼みかけたら、パンツの値段を値引きしてくれるという(私以外にこのパンツに興味を示した人はいなかったのだろうか)。

けっきょく、一緒に来ていた夫が持っていたお札を借りて支払うことにした。

Loris Azzaroの紫色のラメニット地パンツ。

7月に試着済みなので、状態だけ確認して購入。1970年代後半あたりかな、いかにもディスコ!な生地と形である。

1980年代前半のものと思われる、黒いリネン地のワンピース。

ベルトのボタン位置がおかしかったのでずらし、裏地が数ヶ所ほど裂けていたのを修理した。

内側にブランドタグがあったので見てみると、「HIGH CASUAL 梨花」とある。素材表示はフランス語と英語とハングル表記なので、当時の韓国で輸出用に作られていたブランドなのかな。デザインも素材もいいし縫製は丁寧。

もう1着は、ウールっぽい手触りのヴィスコース地に、マルチカラーのストライプがプリントされたワンピース。これは1980年代中盤あたりかな。

Thérèse Baumaireというブランドは知らなかったけれど、検索するといかにも80sな服の画像がたくさん上がってくるので、当時は売れていたのだろう。よく見ると袖ぐりのデザインが面白い。