Karl Lagerfeldのシルク地シャツとDVFのラップドレス

ヴィンテージ服ディーラーAのショールームを、はじめて訪問した。

Aとは2019年12月のポップアップストアがきっかけで知り合っている。この週は、別のディーラーY(友人ディーラーLの友達で、この数日前に偶然対面して紹介してもらったばかり)も招待して3日間限定の特別公開だというので、初日の開始時間に予約を入れて行った。

最寄り駅からは徒歩30秒なれど、コロナ対策のせいでまだ閉鎖されている駅が多くて、ずいぶんと遠回りをした。こんなこともあろうかとかなり早めに出たので、それでも予約の15分前には到着したけれど。

手を洗い、マスクをつけたまま商品を見せてもらう。
Aのラックを端から順に見て行って、「わ、まだこれ売れていないとか奇跡!」とつかんだのは、1980年代のシャツ。

Karl Lagerfeldのシルク地シャツである。

モチーフといい色づかいといい、最高。大きめのポケットや肩章風のデザインに、サファリルックの香りもする。1980年代はシルク製品のほとんどがイギリス領香港で作られていたので、香港製。

ボトムに何を合わせようかな、黒、白、カーキ、なんでもいけそうだ。


そしてDiane Von Furstenberg Vintageレーベルのラップドレス。
クジャクの羽根のようなモチーフのシルクジャージー地で、Julianという型。

このVintageレーベルはブランド創設35周年記念の2009年に作られたので、製品としては新しいのだが、デザインそのものは1970年代後半に初出である。生地はレーヨンではなく、シルクジャージー(中国製造)。

DVF社は1997年に心機一転の再出発を遂げ、以来は毎シーズン、創設当時の1970年代のテキスタイルデザイン2点を、新作に加えて発表していた。
起業35周年にあたり、1970年代の最も勢いがあった時代のデザインを2点どころか総出演させ、素材も贅沢なシルクに変えた、ということだ。

最近はなぜか濃いピンク色が気になっていて、この色づかいには抗えなかった。