パリ8区(Pont Alexandre-III)のブロカント | 2014/08

夏休み最中の、しかも祝日に開催。
パリ8区の絢爛豪華なアレクサンドル三世橋でのブロカント。

シャンゼリゼ界隈から流れてくる観光客をターゲットにしたブロカントなので、なんでも高価。

この小さなスプーンは、紋章付きスプーン(土産物店によくあるやつ)がごっちゃり入った箱の中で発掘。おそらくままごと用で、古代エジプト人みたいに横向きの熊のレリーフが、柄に付いている。

19世紀半ば頃の衝立て。
ちょうどよいサイズの衝立てをもう5年ほど探していたので、これを地味な古本スタンドの奥に見つけた時は、幽霊でも見たような顔で興奮した。

木彫の仕事が素晴らしい、両面でそれぞれ異なる意匠。

木材は熱帯産のPalissandre(パリサンドル)。18世紀から、高級家具や楽器(弦楽器、バスーン、クラリネット、シロフォン、マリンバなど)の制作に珍重されたという。
強くて湿度に強い上に、非常に彫刻しやすい性質で、美術彫刻作品の他、黒いチェス駒もこの木を使って作られたらしい(1992年以降、商業目的の伐採が完全に禁止)。

表面の汚れを濡れぶきんで拭き、亜麻仁油で磨き上げて、布と中綿をはがした状態。
この錆びた釘を抜く作業が素人には手強くて、未だこのまま放置されている。気長にやる。

布の雰囲気から、少女の部屋で使われていた衝立てかと思っていたが、古い物に詳しいフィンランド人デザイナーの友人Jに画像を見せた所、「これ、室内で体を拭いたり用を足したりする時の、簡易の目隠しかも」と。
言われてみれば、18-19世紀が舞台の映画で見かける、衝立ての影で用を足す登場人物。

もちろんメトロで持ち帰ったよ。