航空ショー「Meeting aérien」| 2017

去年に続いて今年も行ってきた、パリの南の小さな空港で開催される、航空ショー。

プロペラ機Douglas DC-3(アメリカ軍用輸送機C-47 Skytrain。イギリス軍で使われた同じ機体はDakotaと呼ばれる)の内部に、入場料2ユーロで入れるというので、もちろん見学。

中学生くらいの少年たちが、入場券販売係やコックピットの見張り係を、得意げに担当していた。

DC-3は兵器・食糧・兵員の輸送に用いられた軍用輸送機で、第二次世界大戦で大活躍したモデル。
DC-3がなければ、連合軍はもっと苦戦していただろう、と言われている。

17時過ぎの突然の暴風雨で、折りたたみ式主翼のDouglas AD Skyraiderの飛行が中止になり、夫が嘆いていた。

私はDC-3のエール・フランスF-BBBEが飛ぶのを見たかったのだが、やはり天候不順で飛行中止。

左に見切れているのが、車で我々を連れて行ってくれたフランソワ。
航空工学の知識も半端じゃないので、毎回いろんなことをわかりやすく教えてくれて、勉強になる。

去年も見かけたザ・パイロット(現役)、Jack Krine氏の姿も。
真っ白な立派な髭がトレードマークで、1度見たら忘れない。

ソ連軍の戦闘機Yakovlev(Yak-3)。デザインやカラーリングが、なんとも未来的だ。

Yak-3は、第二次世界大戦終盤に、ドイツ軍と苦戦中のソ連軍を援護すべく、シャルル・ド・ゴールが自由フランス軍から派遣したNormandie-Niemen(ノルマンディー・ニーメン)飛行隊が操縦した戦闘機である。

戦闘終結後、任務を勤めたパイロット達に感謝の意を表して、ソ連からそれぞれにYak-3が贈られ(計37機)、彼らはそれを操縦してパリに帰還した。

このTak-3が現役を引退したのがちょうど70年前の1947年で、今年の航空ショーのテーマの1つがノルマンディー・ニーメン飛行隊へのオマージュだった。

現存するYak-3は1機のみで、フランスのLe Bourget航空宇宙博物館に所蔵展示されている。

そしてRafale、私の目的はこれである!(以下、望遠レンズを持って行った夫による撮影)

なんと無駄のない美しいデザインなんだろうと、毎回ほれぼれする。

裏側から見てもカッコいい… エンジン音もいい。

この直前ごろから雨が降り出して、飛行が中止になるのではと心配したけれど、ラファールまではギリギリ小雨で済んだ。勇姿を拝めて満足。ラファールをはじめ、飛行の様子を撮った動画をインスタグラムに投稿しているので、そちらもどうぞ(音量注意)。

そして、フランソワが車に乗せてくれることへのお礼のつもりで、去年よりもさらにパワーアップした昼食ピクニック。

なんと11ヶ月前から準備していたのだ私は、機内食用のミニワゴンとトレーを!

今回は暑くなりそうなことがわかっていたので、メインの鶏のハーブ焼き以外は、サラミやクラッカーなど常温保存できるものを組み合わせて、現地で盛りつけた。

とは言え、このミニワゴンはさすが業務用だけあって機密性に優れている。中に入れてあった保冷剤は、まだ冷たかった。

食器は、1990年代のNathalie Georgesデザインのエコノミークラス用シリーズ。これも少しずつ約1年かけてそろえた。

グラスは、Air Franceのビジネスクラス仕様と思われる。タツノオトシゴのロゴマーク入り。

ミニサイズのチーズとパンも調達したら、かなり機内食らしくなった。