パリ12区(Av. Ledru Rollin)のブロカント | 2017/04

アレクサンドル三世橋のブロカントで猫のナイフレストを買ったあとは、メトロで移動して12区へ。

前回ここに来て買い物をしたのは、2年以上も前らしい。

紙もの専門のD(ある用事を頼まれてメールのやり取りをしたおかげで、やっと互いの名前を知った)のスタンドに、文字好きの魂を一瞬で射抜く品が。

目を皿のようにして、吟味して選び抜いた。
本当は全部欲しかったけれど、けっこう高いので、6点だけ。

Spécimen des écritures modernes comprenant les Romaines fleuronnées, Gothiques nouvelles, Fractures, françaises, anglaises, italiennes et allemandes de Jean Midolle

芸術家であり文筆家でありカリグラフィー書家でもあったJean Midolleが、1834年に発表した、Specimen des écritures modernesというヨーロッパ中世の装飾文字大全の一部。

フランス、イギリス、イタリア、ドイツの飾りローマン書体や新ゴシック書体が収録されたリトグラフ刷りで、版元はストラスブールのEmile Simon fils。

Bibliothèque nationale de France(フランス国立図書館)にも所蔵されていることがわかった。

とにかく素晴らしい、宝石のような紙。

1968年の五月革命のポスターが数枚あった中、1台の車に乗り合う骸骨の絵を選ぶ。

現在では復刻版もたまに見かけるけれど、これは1968年6月27日にCogery, Cabasson et du Griffon印刷所で刷られた、オリジナル版。

Mai 68当時のポスターは風刺画もコピーも名作ぞろい。
半世紀後の今でも、強いメッセージ性を保ち続けている。