オーガニックのローズ・ウォーター

ヨーロッパの乾燥した空気に晒されているというのに特にスキンケアに構わなかったせいか、渡仏4-5年目の冬に肌がひどく荒れてしまったことが。
膝の裏なんて特にかゆくて、ふと見ると水ぶくれのような湿疹状態に。(蚊に刺されたところを激しく掻いたあとの様子に似ている)
急いで保湿クリームなどを買い求めてお手入れをはじめたら、なんとか鎮静。
その後、春になっても夏になってもクリームは手放せず… なのに南仏への小旅行の際、大事なクリームを持参するのをころっと忘れる。しかも、忘れたこと自体に気付いたのが、4日間の旅行から戻ってから。(ずっとオイリー肌だったので、潤いを与えるケアというものをまだ習慣化できていなかった、ということでしょう)
そこで、あることにふと気付く。南仏の普通の家で普通に身体を洗って、そのあと何も塗らなかったのに全く問題がなかった(クリームを持って来ていないこと自体に気付いていないし)… ということは、原因は「水」にあるかも知れない!そういえば、南仏の水道水は飲んでもおいしかったし、硬くもなかったような。
すぐさまバスタオルとフェイスタオルを各5枚ほど買い足し、「タオルは一回使用後すぐに洗濯機行き」という贅沢なルールを決める。また、洗顔後は、顔についた水道水をまず水スプレーで洗い流してからタオルで拭くことに。
すると、肌の調子がみるみる回復!肌に残っていた水道水の成分(カルキ分が多いし)がよくなかったんだ、と納得。要するに、水滴を完全に拭き取れば大丈夫なのだいうことがはっきりしたので、その後、タオル交換の頻度は普通に戻りました。
この件以来、人並みに保湿ケアなどに興味を持つようになったわけですが。
市販のいわゆる「肌に優しい」系の化粧水がどうもいまいち合わないことが気になりだして、お肌がきれいな友人Sさんに会った時に相談してみました。彼女の答えはなんと、「化粧水も石けんも手作り」!
石けんはともかく、化粧水なら作ってみたいと思ったのでレシピを聞いて、実行。たしか彼女のレシピは「水道水+グリセリン+尿素」だったけれど、わたしは水道水に抵抗があったのでVolvicの水(日本の水道水に最も近いと思ったので)を使い、尿素はなし(こちらでは日本ほど簡単に買えないということだったので)で作りました。全く刺激もなく、保存のための添加物はゼロ、潤い加減も自分で調節できるので便利です。おまけに安い…グリセリンの小瓶は、街の薬局で3ユーロ台で買えます。
以来、化粧水は手作り派です。三年ほど前から、Volvicの水の替わりにBIOのローズ・ウォーターを使っていますが、「これだ」という一本に出会うまでが長かった。いろいろなメーカーのものを試した結果、Melvita(メルヴィータ) のEau florale de Rose(オー・フローラル・ドゥ・ローズ)に落ち着きました。
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SANOFLORE(サノフロール)や他のメーカーのものも質は問題ないのだけれど、香りがもうひとつ。
理想は「バラの花そのものの香り」、少しでも水っぽかったり葉の匂いが強かったりすると、なんだか気分が持ち上がらない。調べてみると、私が気に入っているものは普通のローズ・ウォーターではなくて、ダマスク・ローズ・ウォーターだということに気付きました。高価な香水を作るのに使われるダマスク・ローズ、古くはあのクレオパトラも愛したバラだそうですが、現在でも貴重なもの。世界最大の産地ブルガリアでは、一年のうち6月の二週間のみ咲くダマスク・ローズの花を一つ一つ、朝日が昇る前に(日が昇ると、花に含まれているオイル成分が蒸発してしまうそう)手摘み。熟練者でも採集できるのは一日に50kg位が限度で、これをダマスク・ローズ・オイルに換算すると約14グラムにしかならないそうです。
参照→ http://www.bulgariarose.co.jp/rose_products/damask_rose_oil.htm

いったん品切れになるとしばらく手に入らないので(パリ中のBIOの店を探しまわっても見つからない!)、Melvitaのローズ・ウォーターは見つけた時に多めに買ってストックするようにしています。やむなく別のメーカーのものを買うときは、主成分がダマスク・ローズであることを必ず確認。郊外の大型BIO店のLes Nouveau Robinson(レ・ヌーヴォー・ロバンソン)でたまたま見つけた、太っちょのプラスティック製ボトルに入ったもの(メーカーの名前が思い出せない)もいい香りです。
各社、バラの他にもラヴェンダー、オレンジの花、カモミール… といろいろなフラワーウォーターを作っていますが、やっぱりバラが一番しっくりきます。鼻が喜びます。