パリ17区(Bd. Pereire)のブロカント

5月半ばとは思えぬ曇り空の下、初めて行ってみた17区のブロカント。
これが意外に大規模で、歩けど歩けど終わりが見えない。

途中で雨が本格的に降り出した。
傘をさしつつ全部の区画をざっと見て、買ったのは銀メッキ製の小さなナイフ1本。

刃の部分にも模様がある。バターナイフかと思ったけれど、ちょっと変わった形?

気になる皿があったのだが、雨で早々に店じまいしてしまったのか売り主に再会叶わず、心残りな気分で帰宅。


そして翌日の日曜日。「やっぱりあの皿が気になる!」と居ても立ってもいられず、再び参上。

本命のLongwyのデザート皿のほかにも、こまごま見つけて購入。

型紙を置いて筆で塗るスタイルで上絵を描いたのは、確か1940年頃までだったと思う。売り主の老婦人は「2つの戦争の間あたり」に作られたのでは、と。

蛙と牛、なんとなく恣意的な主題というか、単なるのどかな田園風景ではないような… と思ったら、イソップ童話の「蛙と牛」か(2種類の話が存在するらしいが、例えばこれ)!真ん中にお腹を膨らませる母蛙、周りを囲む子蛙たち。

金色の蛙のピンバッジも、イソップの皿を売っていた女性から購入。

よく見ると蛙のオブジェをたくさん並べてあるので、思わず「蛙がお好きで集めていらしたんですか?」と訊いてみたら、彼女の横にいた少し若い女性が「この人の娘さんのコレクションだったのよ」と、しんみり過去形。どうやら話を続けられる雰囲気でもないので、お礼を言って退散。

Creil & Montereauの大きなカップ。

東洋趣味な雰囲気の模様なので、パリ万国博の頃かな… だとすると、100年ほど前の生まれ、ということになる。

追記 :
刻印事典によると、1876年から1884年にかけて使われた刻印なので、130年ほど前のカップだと判明。

2 Comments

また、いいもの見つけてきたね〜!これで飲むならコーヒーでも紅茶でもいいけど、牛乳も入れてたっぷり飲みたい感じ。カエルと牛のお皿にはチーズなど乗せたいです。

lechantierさん
カエル好き仲間?!牛乳たっぷり、なんかわかるわ、色彩的にも合う。

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