パリ11区(Bd. Beaumarchais)のブロカント | 2013/03

半月前に行った、11区のブロカント。春を感じる陽気で、結構な人出だった。
夕方近くに出かけたのに、手ぶらでは帰らず。

ピンキングばさみ、探していたのを忘れた頃にポロッと発見。
フランスのメーカー、Le Grelotの物。ヒゲ剃り用品で有名な会社だったようだ。刃から持ち手まで一体でずっしり重く、色も好みのグレー。

ハサミと同じスタンドで買ったピンバッジ。
銀色の車輪と緑色のフランス国土に、「最初の1歩」の文字。

車輪の外側に書かれた「フランス自転車観光連盟」について調べると、1923年の創設以来、今でも存続している!「最初の一歩」ってことは、このバッジは1923年生まれか… 想像したより古くて、ちょっとうれしい。

フランス東部はロレーヌ地方の都市ナンシーの、Desfeuilles印刷会社の広告用活版。

工房で働く職人達のイラスト(ナンシーの歴史博物館所蔵の絵だという)の下には「色紙製造、版下制作のDesfeuilles。レターヘッドの注文もも承ります」というコピー。

売り主によると、1900年頃の物ではないかと。印刷物オタクなので、見つけた瞬間に食いついた。

この版下の続き下半分は、「Grotesques(グロテスク。複数形の場合は「ルネサンス時代にローマの廃墟で発掘された幻想的な文様」を指す、と辞書にある)」というタイトルに、着飾った人々のイラスト。同じくDesfeuilles印刷所の広告で、ナンシーの版画陳列室所蔵作品の一部分を使用した、とある。2つの広告版下が、1つの版に効率よく収められた品。