パリ9区(Av. Trudaine)のブロカント | 2015/12

急に寒くなった日に行って来た、9区のブロカント。
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その昔、町の食料品店のレジ横では、ちょっとついでに買えるような安いアクセサリーが売られていたらしい。年頃の娘にお土産だとか、裕福ではない青年が恋人に贈るとかいう需要があったのだと思われる。極小ながらもパール付きの、安い金属製の指輪。先に見つけて悩んでいたブレスレットよりも、こちらの方を気に入ってしまい購入。「1900年頃の食料品店の指輪」という出自に、心を鷲掴みにされた。食料品店の指輪!

指輪の下に置いたのは、陶磁器の刻印についての書籍「Nouveau Tardy」。去年パリ3区のブロカントで1冊買ったのと同じスタンドで、欲しいと思っていた3、4、5、6巻を見つけた。重いし取り敢えずは3冊で良かったのだが、「悪い事言わんから買うとき、もう手に入らへんで!この特別号(表紙と中身が上下逆になっている製本ミスの品、よっぽど好きでないと誰も買わないだろうという…)もオマケに付けとくで!」と、なぜか回想すると関西弁で喋るオヤジさんの押しに負け、5冊購入。去年買った巻では肝心の注釈が「X巻XXページ参照」と1-6巻に丸投げされている事に気付いて以来、探していたのだ。夫がRouenとMoustiersの巻を誕生日に贈ってくれているので、これで9冊揃ったNouveau Tardyシリーズ。足りないのはむしろ、これらを収める本棚。サンタさん、書斎が欲しいです。
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衣類もいいのを数着見つけた。最奥は西ドイツ軍のウール製セーラー、1950年代当時はアメリカ合衆国生産(連合軍軍制期)だったそうだ。胸ポケットならぬ、鳩尾ポケットとも言うべきポケットが1つ、内側の胸の中央についている。襟が取り外せるようになっているのも面白い。
左はブルガリア軍の料理人用チュニック。素材は綿のヘリンボーン織り(売り手には麻と言われたけれど、デッドストックを洗ってみた感じでは麻ではない)で、これも1950年代製。料理人用っていうところにグッと来る。
右手前はスイス軍のエプロン、こちらも綿製。

一晩考えて、やっぱり最初に見たブレスレットも買えば良かったと思い、翌日午後に再訪。「昨日のブレスレットはもう売れてしまいました?」と訊くと、まだあるわよ、と出してくれた。
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1950年頃までは、各地方の「ご当地アクセサリー」が土産物として作られていたそうで、これはブルターニュ地方のブレスレット。手の込んだ細工の銀メッキ製。
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ブルターニュのシンボルである、マントを着たオコジョが可愛いので好きだ。裏にATAO FEALと刻印されているので調べたら、Toujours fidèle(常に誠実)という意味のブルトン語だった。祖国ブルターニュに忠誠を誓う、という感じなのかな。
その後、売り主の女性と雑談をしたら、息子さんは日本人女性と結婚しているのだという。なんだか不思議な縁である。