パリ14区(Av. de l’Observatoire)のブロカント | 2015/08


初めて来てみた14区のブロカント。夏休み真っ只中なので期待していなかったのだが、意外に良かった。

4つが入れ子になる、木製のキャニスター。

1940年代頃の物だそう。ハイジのお爺さんみたいな人が手作りした1点ものかと妄想していたが、同じデザインのキャニスターが存在することが判明、これでもれっきとした手工業製品である。そう言えば数年前に訪れたルルドの町の骨董屋でも、似たような木製キャニスターを見つけたのを思い出した。

第一次世界大戦中、1915年に印刷されたカード。

「敵国ドイツ負けるとフランス国土はこうなる!(左)」「ライン川をドイツとの国境に!(右)」、ドイツの資料によって作成された図とある。左の図がフランスの悪夢、右の図がフランスの夢、どっちに転んでも、ベルギーに独立の選択肢が無いあたりが、非情で気の毒である。

カードの裏側。これを親戚や友人に送って、対独戦線の士気を国レベルで高めようということだったのかな。

さてこちらは、フランス空軍パイロット用の「アメリカ語-フランス語用語集」。1952年発行。

不規則動詞、副詞のページ。

実践的な単語と短文会話の直訳がずらり。「Taxi slower.」で「Roulez plus doucement.」なのか、ほほう。

目次には、「頻出語」「操縦技術用語(カテゴリー別)」などが並ぶ。

大好きなデパート、Le Bon Marchéの寝具・リネンセール用カタログ。

フランスでは今でも、夏と冬の本セールの合間に、リネン類や家庭用品の専門セール期間を設ける習慣がある。過去の持ち主が鉛筆で表紙に書き込んだ文字から、1931年版だということが判明。

女性の髪型と使用フォントに、アール・デコ時代をビシバシ感じる。差し色のブルーもセンスいい。

女性用下着のページ。今の時代に売っていても通用するような、お洒落なデザインばかりだ。

このチラ見せモデルさん、いい仕事をしている。

男性の作業着ページ。男性の顔が、マックス・ベックマンの描く人物っぽくて渋い。

裏表紙には、バスク模様のテーブルクロスと食器が。1930年代に、フランスでバスク旋風が起こっていた様子が伝わってくる。私が愛用している、バスクの皿Béarnシリーズが作られていたのもこの頃。