パリ3区(rue de Bretagne)のブロカント | 2015/05 前編


毎度楽しみにしている、パリ3区のブロカント。もはや恒例になった2度訪問の、前編。

19世紀末の農家で使われていた、木製の特大計量カップ。

Décalitreと書かれているので、10リットル用。家畜の餌を量るのに使われたらしい。文字入りの業務用品コレクターとしては、これは見過ごせず。

1900年頃製のグラスを2脚、前回もグラスを買ったスタンドにて。店主に「半年前にもグラスを買ったよ」と言うと、「あー、あなたの声、特徴あるから思い出したわ!」と。そんなに特徴ある声なのか。

脚の部分の丸い膨らみがいい。こういう造形のちょっとした違いで、物の雰囲気というのは随分変わるものだ。

アール・ヌーヴォー意匠の小さなペーパーナイフ、これも1900年頃の物。おそらく女性用の携帯サイズで、大きな封筒は少し切りづらい。でも使いたい。

しばらく前に、夫がアール・デコのペーパーナイフを買ったのを見て、実はうらやましかったのだ… これで手紙の開封が楽しい行為になる、たとえそれが請求書であろうと。

顔見知りの軍物業者のスタンドで見つけた3着。

奥のカーキ色のケープはマッキントッシュ・クロス製で、ゴム引きの微かな匂いがする。
フランス軍のデザインでないのは明らかなので出自を訊いたら、売り主は「えーと、たしかそうそう、スウェーデン、1950年代の」と言う。プロの言葉なので素直に信じたのだが、この記事を書く段になって改めて3カ国語で画像検索すると、出て来るのはスウェーデン軍ではなく、「英国軍ケープ」の但し書きばかり…

マッキントッシュ・クロスだし、英国製と考えるのが妥当に思えるので、これはイギリス軍のケープではないか。更に、カーキ色のケープが採用されていたのは1944年までだという情報を発見(以降はラクダ色)。ということは、「1940年代のイギリス軍のケープ」。もっと正確な事が判明したら追記することにしよう。数カ国の軍物を同時に大量に扱っていれば、全ての商品の国籍と年代を正確に覚えているのは難しいだろうね、特に数の少ない珍しい物に関しては。

ケープの上に重なっているのは、フランス海軍の水兵シャツ。去年買った物と同じデザインの、色違いである。この赤味がかったグレーで綿製の物をずっと探していて、やっと見つけた(ポリエステル製の水色や白色の物はよく見かける)。身幅が一直線で着脱にコツが要るのだが、それでも好きなイカリのマーク。関節を柔軟に保つモチベーションが1つ増えた、と思うことにしよう。

手前のパンツは、前回書いたプルオーヴァーの対になるパンツ。