19世紀末のフェーヴ

キリスト教の公現節を祝う焼き菓子、ガレット・デ・ロワに隠すフェーヴ。昔から変わらない造形なのかと興味を持って探してみたら、19世紀の物が見つかったので競り落とした。

素焼きの物と、釉薬がかかった艶ありの物がある。中には、ガレットのパイ生地が乾いてこびりついた状態のフェーヴもあった。

裸の子供(イエス・キリストかも)、ワンピース姿の少女、セーラー服の少年、魚、太陽(月?)、蹄鉄、鴨、ウサギ、ハート、太鼓、王冠、蛙、十字架、ゾウ、ペンギン、聖母マリアなど。サッカーボールみたいな丸いのが、いったい何なのか謎。蜂の巣?

現代のフェーヴよりも2周りほど小さく、これでは間違って飲み込む人も多かったのではないかと。

こちらは一見、大理石風にも見えるキメ細かな質感で、高級感すら漂う。飼葉桶に眠る赤子イエス・キリストだと思われる。

新訳聖書の主役だからなのか、他の物に比べると巨大、しかも立体的。フェーヴだけでクレーシュ・ドゥ・ノエル(キリスト誕生の様子を模型で再現したクリスマスの飾り)が出来そうだと、にわかにコレクション熱に火が灯る。別にキリスト教徒ではないんだが、あの飾りは好きなのだ。12月25日の0時に赤子のキリストを置くとか、そういう細かい儀式に萌える。

猫のフェーヴも。実はこれが一番欲しかった。粗い造形で、ギリギリ猫だと分かる微妙さがたまらない。