Verneuil-sur-Seineとパリ20区(Cours de Vincennes)のブロカント

前日に3カ所ハシゴしたのに、この日も早起きしてパリの西郊外へ。

RERのA線でPoissy駅まで行き、そこからSNCFのJ線のMantes-la-Jolie方面の電車に乗り換え。地図を予習して、Les Clairières de Verneuil駅が最寄りと読んだ。

上記が私の考えていた行程で、徒歩で約20分のはず。

ところが実際に駅に着いてみると、なんと出口は線路手前側に1つのみ。
目的地である線路の向こう側に、出られない!!

他に道はないかと探すものの、駅を出ればいきなり森(地図でも緑色)。
携帯電話の電波もなく、グーグルマップも使えない。

日曜の朝、電車が毎時1-2本しかない駅、道を訊く人間もいない。
うひゃー、では次のパリ行きの電車に乗って、1駅引き返してそっちから歩くか?
でもそうすると、持って来た地図の目検討で軽く徒歩40-50分… いっそのことあきらめてパリに戻るか?むむむ…

すると若い女性が1人やって来たので訊いてみた、「駅の向こう側に行く道はないんですかね?」と。彼女、駅の向こう側に行くなどと言う人間を初めて見たかのような驚き方。

ほほう、ここの住民は、駅の向こう側に行ったりしないらしい… 変に怪しまれてもいけないので「実は、ブロカントがあるって聞いて来た」と言うと、さらに驚いた顔!魔界でも開けているのかもしれぬ、駅の向こう側ゾーン。

ひと駅戻れば向こう側には出られるという答えを得て、多少日当りがよくて心なしか暖かい陸橋の上で、彼女と一緒にパリ行きの電車を待つことにした。
ただ、予定時刻の便が来ないとかで、30分待ちに。彼女は気の毒に、仕事に遅れる旨を携帯電話からSMSしていた。

高い場所にいるせいか、ふと見ると携帯電話の電波状態が良くなっていたので、グーグルマップを開く。すると線路の手前側、線路ギリギリに沿った細い道を行けば、向こう側に出られそう!

改めて「この道を線路沿いにまっすぐ行けば、橋がありますか?」と彼女に確認すると「あ、そういえば、ある。でも、道って言っても、森の中ですよ?」。よし、それ採用。

彼女にお礼と別れを告げると「がんばってね」と、半ばあきれ顔。
日曜の朝から、けもの道を歩いてまで駅の向こう側に行こうとする怪しいアジア人の女。この町で噂になるかもしれない。

歩き始めると、そこは文字通りのけもの道、深い森のはじっこである。
線路沿いの高いフェンスと森の木々に挟まれた、幅60cmくらいの道。
死体なんかが転がっていたらどうしようなどという、変な妄想をする。まあ、線路沿いの目立つ場所に、そういうものを隠したり捨てたりしないだろうけど。
早足でずんずん歩くこと10分強、車道が見えた時の安堵感と言ったら!

さて車道に出てからが、また長い。後方から高速で飛ばして来る車に気をつけながら、歩道らしき白線ゾーン(幅20cmくらい)を、はみ出さないように歩く。
何分歩いたかよくわからなくなったころ、前方におびたしい数の路上駐車が見えて、ブロカントがあることを確信した。

駐車数が相当なので大いに期待して乗り込んだら、期待はずれな小さなブロカントだった… 200スタンドぎりぎりあるかというところ。そして内容も単なる住民バザー、ときた。

1つだけ気に入った物を買い(しかし往復の電車賃の方が高いぞ)、帰りの電車の時刻が迫っているので早々に退散。

あの大量の駐車数に対してこのスタンド数というのが、どうにも腑に落ちない。
大きな池の周りが自然公園だから、みんなピクニックや乗馬目当ての人たちの車?

芝生と木々の境目に、赤や白で点々と見えるのが、ブロカントのスタンド。
帰りは行きと同じ道を戻るだけなので、今度は時間を計ってみた。

これが実際に歩いた道程。最初の画像と比べると、えらい違いである。駅歩なんと45分。

往復1時間半の不意のウォーキングですっかり温まった体で、パリ20区のブロカントに直行。今までに訪れた20区のブロカントの中で、1番大きかった。おとなしく朝からここに来ていればと思わないこともないが、運動になったので、まあいいや。